こんにちは、社会保険労務士の松岡勇人です。
本ブログは、社会保険労務士の視点から会社経営に役立つ情報を
不定期に発信していきます。
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本日ご紹介する「労働移動支援助成金(中途採用拡大コース)」は、
平成29年度より新設された助成金です。
この助成金は、中途採用者の雇用管理制度を整備した上で、
採用者に占める中途採用者の割合の拡大や
中高年齢者を初めて採用することを通じて、
生産性を向上させる事業主に対して支給するものです。
この助成金には、
「中途採用率向上」と
「45歳以上初採用」の
2つのコースがあります。
「中途採用率向上コース」は、
中途採用率が50%未満の会社が、
中途採用率を20ポイント以上向上させると
1事業所あたり50万円の助成金が受けられるものです。
また、「45歳以上初採用コース」は、
中途採用計画期間(1年間)内に対象となる労働者を
1名でも雇えば60万円の助成金が受けられます。
ただし、「中途採用率向上コース」は
計画期間内に対象となる労働者を2名以上
雇い入れしなければなりません。
また、どちらのコースにも今年度から導入された
「生産性要件」が設定されていることにもご注意下さい。
この助成金を受給するためには、
3年度前に比べて
6%以上生産性が向上している
ことが必要になります。
その他にも細かい要件がありますので、
詳細につきましては厚生労働省の
ホームページ等で確認をして下さい。
「中途採用率向上コース」は、対象期間に2名以上の
雇い入れをしなければなりませんので、
小規模な会社での活用は難しいかもしれません。
しかし、「45歳以上初採用コース」は、
対象者を1名でも雇えば良いので受給
できるチャンスは大きいと思います。
生産性要件を満たしており、
かつ中途採用を予定している会社であれば、
ぜひ検討をしていただきたい助成金です。
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